musubi magazine
2021年6月30日
「豊かな人生とは、なにか」大切な人と心を結ぶ結婚式 musubi weddingのビハインドストーリー
昨今、少人数での結婚式やフォトウエディング、ソロウエディングなど結婚式の多様化が進む一方で、
なし婚層といわれる結婚式を実施しない夫婦が増えており、結婚式の価値が問われる時代になりました。
さらに、コロナによって人々の価値観に変化があり、合理化が進む一方で、
人との繋がりがより重要視されるようになる中で、
なんとなくで挙げる結婚式ではなく、夫婦にとって意味のある結婚式が求められると考えます。
わたしたちは結婚式の文化をなくしてはならないという思いのもと、
〔 musubi wedding 〕において結婚式を挙げることの価値を再定義しました。
結婚式を実施した夫婦の人生がより豊かになることを目指して
大切な人とより強く、より深く結びつく結婚式を提供しています。
未曽有の事態によって、究極なまでの合理化が進み、
一方で人との結びつきに強い欲求が生まれた。
何のために、と合理的に考えるようになった今。
なんとなくで挙げていた結婚式は必要とされなくなり、
ふたりにとって意味のある結婚式が求められていく。
心のつながりの大切さに気付いた今。
見た目や所有、評価に満足を求めていた結婚式よりも
大切な人とより強く、より深く結びつく結婚式が求められていく。
だからこそ、結婚式の本質を届けるために
大切な人と心を結ぶ結婚式[ musubi wedding ]を提案します。
式を挙げる一日を創ることにとどまらず、
その先の未来、「夫婦としてどう歩んでいきたいか」からプランニングする〔 musubi wedding 〕。
開発に携わったプロジェクトメンバー3名の対談をお届けします。
目次
豊かな人生、その定義を探して
酒徳:
「人生を豊かにする結婚式を」。社長の宣言を受けて、プロジェクトが動き出したのは2018年。
正解がない問いだけに、最初は雲をつかむようなスタート。
「豊かな人生とは何か」、その定義を見つけにいくことから始めました。
徳重:
世の中に溢れる「人生に関わるメッセージ」を片っ端から調べていきました。
カンパニーフィロソフィーとして、人々の幸福や豊かさを掲げている企業は多い。
調べる中で心動かされるものがあれば共有し、どんな要素が琴線に触れるのかブレストしていきました。
手がかりになりそうなアイデアを共有しあって、走りながら考える。
始動して半年ほどは、ブレストだけで過ぎていきました。
幸せの要素は「人と人とのつながり」
酒徳:
そんな中、印象的だったのが講演会の動画配信サービスで見た幸せの定義。
幸福度の鍵を握るのは、人と人とのつながり、関係性。
それが寿命や本人の幸福度、健康さえも左右する。
数字的な裏付けとともに説明されていた講演は、抽象論とは一線を画していて特に印象に残りました。
徳重:
この頃に「人の心を結ぶ」結婚式こそが人生を豊かにするのではという仮説ができたんだよね。
それをもとに、半年ほどで最初の叩き台的なプレゼン資料を作成。
まずは社内向けに、そこからさらに進化させて顧客用の資料へと落とし込んでいきました。
立ち上げを目前に控えてのコロナ禍
徳重:
2020年の春からお客様への提案をスタートする予定で進めていたんです。
準備サイトを作って、本格的に始動しようとした矢先、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しはじめて。
そこからはコロナ対策で奔走。
これから!という時だったから、多少のショックはありましたね。
酒徳:
少し動きはスローダウンしたけど、みんながそれぞれに考え続け、
アイデアを持ち寄ってブラッシュアップするスタイルは変わらない。
この頃にはAKAGANE RESORT KYOTO HIGASHIYAMA1925でプランナーをしていた城戸さんが本格的にプロジェクトに合流してくれました。
現場を知るプランナーで高い顧客満足を生み出している城戸さんに入ってもらうことで、
現場の意見を反映させていこうという考えからです。
城戸:
酒徳さんとは別のプロジェクトでご一緒していて、互いに面識がありました。
musubi weddingとして結実したこのプロジェクトのコンセプトは
「大切な人とより強く、より深く結びつける結婚式」。
この考えは、コロナ禍とは関係なく今後さらに求められていくもの。そんな確信がありました。
第一号のお客様は2020年の8月。
コロナ禍の前から打合せをしていたおふたり( 愛がかたちになる一日)にご案内し、
担当させていただくことができました。
「ふたり」になるプロセスを支える
徳重:
musubi weddingは、①夫婦準備 ②約束式 ③パーティ と、
主に3つの要素から構成されています。
” 夫婦準備 “とは、お互いの価値観をすり合わせ、新しいふたりの価値観を創ること。
このプロセスを2つのワークが担っています。
酒徳:
LETTERは相手に向けた手紙として、自分のありのままを伝えるワーク。
自分の人生を振り返り、価値観を表現していく。
質問されて初めて言葉にして考えることも多いですよね。
自分でも気づかなかった自分に出会った後に、次のステップであるDIALOGへと進みます。
夫婦として何を大切にしていきたいか、家事分担のことやお金、時間の使い方など、内容は多岐に渡ります。
お付き合いが長くても、意外と話せていないことは多いですよね。
ワークという形で第三者から問いかけられることは、
大切なことを話し合う機会という面でも大きな意義があると感じます。
徳重:
どんな設問がふたりの価値観を浮き彫りにするのか、かなりブレストを重ねたよね。
LETTERは2時間、DIALOGは3時間と大枠の設定を設けて、質問内容を吟味していきました。
大切な人と心を結ぶ結婚式を
城戸:
” 約束式 “もmusubi wedding 独自の挙式スタイル。
新郎様新婦様の価値観から導き出された「ふたりの約束」と、その根底にある思いをゲストに伝える。
大切な人たちの前での約束式を経て、
これからの人生を本当の意味で応援してもらうことができるし、ふたりの心もより固く結ばれていく。
プランナーとして、そんなおふたりの変化を目の当たりにすることができました。
パーティの演出一つ取っても、生涯の縁を結ぶ時間と場所にするために、
必要な事は何かを考えてプランニングしていきます。
形式的なものはひとつもなく、すべてがオリジナル。
それだけに、プランナーとしてのやりがいは大きいですね。
徳重:
結婚式はゴールではなく、夫婦のスタート地点。
だからこそ ” thinking backwards “ 逆算の発想が効果的だと思うんです。
式を挙げる一日を創る準備ではなく、夫婦としての未来を逆算してプランニングする。
そこに介在することが、このプロジェクトの存在意義だと感じますね。
酒徳:
夫婦がすれ違う原因として「価値観の違い」は常に上位にあがってくるけれど、
それって減らすことができると思うんです。
夫婦になる前の段階からお手伝いするmusubi weddingを通して、多くの幸せな夫婦が誕生する。
それこそが、このプロジェクトの目指すところです。